今日はいつもご来店のミセスのお客さまがいらしゃったのですが、前の担当者から引き継ぎ約一年ほど担当させていただいてます。
お仕事はどちらかというとクリエイティブなお仕事をされておりデザインに関係するようなお仕事なので、いつも髪や服、感性に向き合うような話をお聞きすることでかなり感覚を研ぎ澄ます時間を過ごさせていただいています。
いつもカッコイイデザインがお好きなので、少しモード感漂うようなスタイリッシュなテイストに仕上げるのがデフォルトなんです。
どちらかというと保守的な感覚をお持ちの方なのですが、紆余曲折あり近いうちにカンボジアへ1人旅に出かけるかも???なんて話を聞いて僕は好奇心旺盛過ぎるのでむしろおススメしたいところではあったのですが、まさか1人旅に行くなんていう選択肢をお持ちでは無い方だと思ったので、正直驚きを隠せませんでした。
何か変わろうとしているんだな?
ということは容易に感じることはできたものの、まだ迷いだったり、吹っ切れたりし切れていないような雰囲気にも感じました。
何か変えたいんだろうなー
というワードがどこからともなく頭をよぎり、より何かを後押ししたくなってきてしまったのは言うまでもありません。
いつもよりは少し攻め気味で。そして今まではすごく敬遠していたパーマ風な感じを提案してコテを使用して仕上げてみました。
美容師からしたら何てことないひとつの提案に聞こえるかも知れませんが、何かひとつ、新しいことを始めようとしている方にできる美容師の僕としてできることは新しい提案と新しいことに挑む気持ちになれる勇気だと思ったのです。
結果とても喜んでいただけたようでした。
きっと不安も沢山あったんじゃないかな?
新しい自分に出会ってみたかったんじゃないかな?
そう、きっとこれが美容室、美容師の本質
これはザックリと今日あった実話なのですが、さまざまな数字に追われてみたりしてみても大切なのは相手を思いやる気持ち以外無いのではないか?と初心に返る気持ちでした。
その場のその空気感、雰囲気、気持ち。
それをいかに察してマッチするよう気分のものを提供できるのか?
よーーーくお客さまをみていると
あれ?何か今日いつもと雰囲気が違うかな?
落ち込んでるのかな?
疲れてるのかな?
気分転換したいのかな?
ネガティブだけじゃなくて
いいことあったのかな?
なんか表情が明るいかな?
顔色が良いかな?
背筋が伸びたな?
目力が強くなったな?
メイク変えたのかな?
目だけを頼って感じてみてもそれだけで拾える情報は沢山あって、まずはそこに気づいていくことが大切だしきっとかけがえのない信頼関係ができる要素なんだって思う。
あまり無理に稼ごうとしない方がいいよね
なんでもかんでも相手のことを考えないで言ってしまっている提案。
なんか違うなーと思うのはこの感性。
順番逆でしょ!ってなる。
最近なんて雪の日が多かったと思うんですが、そんな日に
雪が降ったから○%オフ!!!
みたいなのって、それって自分の大切な人に置き換えたら
雪降ってるけど危ないかも知んないけど来てよー!
って言ってるのと同じだし、そんなこときっと言わないはずですよね。大切な人なんだから。
無理しないで欲しいし、そんな時はむしろ安全な場所にいて欲しい。
本当なんか順番違うよなーと。
世の中、振り返ってみると、結構そういうこと多くなってきたように感じます。
もちろん自分自身も完璧では無いですし、これからもさらに粛々と精進していきたくなるような出来事から感じたので、益々本質を見失うことなく、邁進していきたいと思います。
戒めよー
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